Smile With You TOP >> 被災地報告 >> 2015年8月12日 活動報告
2015年8月12 被災地報告
平成27年8月11~12日 被災地訪問で感じた事
石巻へ8月に訪問するきっかけを頂き、初めて被災地を訪れました。
仙台へ、被災地へ行く事をきっと自分一人では考えなかったと思います。

ニュースなどで被災地の様子は見ていたので、被災地の事を少しは知っていると思っていました。しかし、行ってみてまず気が付いたのが「行ってみないと分からない」ということです。
今まで知っていたのは、震災直後の映像か、復興後のきれいな街並みかの極端な情報でしかありませんでした。津波で塩水につかり、枯れてしまった木々。奥に行けばあまり使わないからか、いまだに波打ったままのコンクリートの歩道。瓦礫を取り除いただけのまっさらな土地など。復興後の情報にばかりに気を取られ、いまだ復興途中である場所に対しての意識が自分の中で低くなっていることに気づかされました。

7割の人々が津波で命を失ってしまった大川小学校。津波に押し流されたのは窓だけではありません、壁ごと無くなる威力でした。2階の壁までもが根こそぎなくなっており、自分の想像以上の破壊の後を目にしました。
室内に、上の階に上がれば生き延びられると思わせてくれないほどの校舎跡です。
大川小学校の被災後の写真を見たことはありましたが、実際に目にするのとではまったくの別物でした。
見たことのない方々にも、実際にその目で見て感じてほしいと思う場所です。

牡鹿半島東浜の漁師の豊島さんよりお話を聞く事ができました。国が掲げる復興イメージと、実際に暮らす住民の希望。色々なものが流されてしまい、ほぼ一から作り直す作業の大変さが詰まっておりました。復興にあたって国が求めるもの、住民が求めるもの、お店が求めるもの色々あります。それらの意見を全て取り入れた街づくりはとても困難で難しいことです。
それでも、とても時間のかかる復興を何年もあきらめずに取り組めるのは本当にその土地が好きだから頑張れることなのだと感じました。

提示されている情報をただ受け取るだけではなく、自分の目で見て調べる、自らが動くことで得られる情報はとても大きく、それを損なえばあっという間に流されて終わってしまうと感じた訪問でした。
飛田