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2015年8月12 被災地報告
平成27年8月11~12日 被災地訪問で感じた事
初めて被災地を訪れて1番印象に残ったのは大川小学校の風景です。
テレビや新聞などでたくさん被災地の現状などは見てきたけれど津波によって壊された建物を実際に見ると言葉が出ませんでした。
震災が起きた日から時が止まっているような感じが大川小学校では強く感じました。
被災地を訪れる前まではどうして早く逃げなかったのか、どうして戻ったりしたのかなど思っていました。
しかし実際に訪れて自分がもし被災地で震災を経験していたら確実に逃げ遅れていたと思いました。避難放送が聞こえてもまだ波は見えないからとゆっくり逃げる支度をしていたと思います。今、震災が起きたとしても絶対に自分は逃げられるという自信はないけれど震災が起こる前よりは逃げられる確率は上がっていると思います。また被災地を肌で感じたことによってさらに逃げられる確率は上がっていると思います。結局は犠牲になった人や建物を目の当たりにしないと現実を味わえず、危機感を持つことや自分の命を守るための優先順位を付けることができないのではないかと現時点では思います。

東日本大震災が起きてから震源地から離れた地域や被害の少なかった地域の人々は募金やボランティアを行ってきて、きっとほとんどの人は被害を受けた人に元の生活に戻って欲しい、気持ちが少しでも楽になって欲しいなどと思っていると思います。
津波によって失った家族や友達、家、仕事など人それぞれであり元通りに戻らないものもたくさんあると思います。
船や農作物や畑を津波によって失った人々がまた仕事を始めるというのは本当に大変だったと思います。そのように思っていても放射線の影響を受けたと思われる食材は買うのを避けてしまいます。正直、もし私に子供がいたら絶対に買っていなかったと思います。
しかし、おそらく私が被災者の立場だったとしたら頑張って育てた食材を誰にも買ってもらえなかったら、すごく悲しいし、この先仕事はどうすればいいのか、ボランティアしてくれるのはありがたいけれど、結局自分の力では復興出来ないと思ってしまうと思います。そして、最後には他の人から支援されることが当たり前となってしまうと思ってしまいます。
被災地に行ってみて、どうすればお互いに嫌な思いをせずに復興が出来るのか、また何か起きた時に被害を最小限に抑えられるのかを考えました。今、具体的な方法は思いつきませんでしたが、お互いの状況を正しく理解し相手の立場に自分を置き換え冷静になって相手の気持ちを考えることの大切さを身をもって感じることが出来ました。当たり前のことだけれど私にとって常に行うことは難しいことなので、この気持ちを忘れずに生活していきたいです。
残念ながら、時間とともに記憶は薄れてしまうものだと思うので、私が今出来ることは復興支援という大きなものだけでなく、実際に震災を経験した方から話を聞いたり、実際に被災地に行くことで沢山のことを感じ自分に今何が出来るのか、自分は恵まれた環境にいるんだということを忘れずに生きていくことだと思いました。
青木