2012年8月26 被災地報告
平成24年8月26日 被災地訪問から感じたこと
今回ヘルスケアプロジェクトでは、初めて仮設住宅の集会場ではなく震災後にロレアルジャパンさんとNPO法人JENさんで建設・運営しているコミュニティー「HANA荘」に訪れました。このコミュニティーは、津波の被害があった地域に建ててあります。 近隣の人たち(主に近くのお母さんたちらしいです)をスタッフとして雇用して日中に利用できるようになっています。子供の遊ぶスペースとお茶を飲むスペースがあり、近隣住民の方は自由に利用する事が出来るそうです。私たちのようなボランティアだけでなく地域の人たちが集会場として利用する事もあるそうです。そのような場所であったため、子供(小学校中学年程度まで)が多く遊びに来ていました。
今までは被災地へボランティアに行っても、数えるくらいしか子供たちとは出会う事がありませんでした。今回、子供たちと触れ合ってみて以前少し感じた違和感のようなものをまた感じました。それは、子供たちの攻撃性です。スタッフやJENの方は、“この地域の子供たちは悪ガキだから。”とおっしゃっていましたが、本当にそれだけで片付けられないと感じてしまいました。私たちボランティアの人間に対してだけではなく、子供同士の関わりあい方に強い攻撃性が見られたように感じます。私は、心理学や教育の専門家ではありませんが、仕事柄子供たちとは良く接するので、私が良く接する東京の子供たちとの違いが地域によるものだけとは到底思えませんでした。
今までは被災地へボランティアに行っても、数えるくらいしか子供たちとは出会う事がありませんでした。今回、子供たちと触れ合ってみて以前少し感じた違和感のようなものをまた感じました。それは、子供たちの攻撃性です。スタッフやJENの方は、“この地域の子供たちは悪ガキだから。”とおっしゃっていましたが、本当にそれだけで片付けられないと感じてしまいました。私たちボランティアの人間に対してだけではなく、子供同士の関わりあい方に強い攻撃性が見られたように感じます。私は、心理学や教育の専門家ではありませんが、仕事柄子供たちとは良く接するので、私が良く接する東京の子供たちとの違いが地域によるものだけとは到底思えませんでした。
前回初めて訪れた大川小学校よりも海側の地域を再度訪れました。前回の時は、まだまだがれきや津波の被害を受けた家が一帯にあり、ほぼ手つかずの状態でした。今回訪問すると、片付けがかなり進んでいて良く見ないとそこに土地があって、家があったこともわからないくらいでした。この2カ月でこんなにも片付けが進むのかというのが正直な感想でした。しかし、片付けが進んだと言ってもがれきを集めているだけで、地盤沈下した土地をどうするのか?そもそもまた人が住める土地になるのか?という事ははっきりと決まっていないようで、本当の復興はまだまだ先の事である事を痛感させられました。
震災から1年半が経過して、がれきも大体片付いてくると、本当に震災の津波の爪痕が風化していくのが分かります。震災で大きな犠牲を払って得た事は何なのでしょうか?震災以前と同じように生活が戻っていく事は大切なことです。しかし、以前のままの生活に戻るだけなら、何か大切なものを忘れてきているように思えてなりません。多くの人たちそれぞれのその大切なものを忘れないように、風化していかないようにわずかでも活動を続けていこうと思っています。
震災から1年半が経過して、がれきも大体片付いてくると、本当に震災の津波の爪痕が風化していくのが分かります。震災で大きな犠牲を払って得た事は何なのでしょうか?震災以前と同じように生活が戻っていく事は大切なことです。しかし、以前のままの生活に戻るだけなら、何か大切なものを忘れてきているように思えてなりません。多くの人たちそれぞれのその大切なものを忘れないように、風化していかないようにわずかでも活動を続けていこうと思っています。
北村 良平