Smile With You TOP >> 被災地報告 >> 2012年6月24日 活動報告
2012年6月24 被災地報告
平成24年6月24日 被災地訪問から感じたこと
今回は参加人数が少なく、ほぼ身内だけでしたので新幹線を利用して被災地に行ってきました。東京から仙台まで約1時間半で着き、片道の新幹線代は1万円弱でした。

今までは車で5~6時間かけていっていましたのでとにかく楽に被災地に入ることができました。ボランティアをする為に、物資を持っていったり、ヘルスケアでも歯科用品などを持っていくため車で行く必要がありましたが、もし被災地に行き被災地を見て回るだけであれば新幹線で行き現地でレンタカーをすればまず日帰りでも被災地を見て回ることができることを改めて実感しました。

わずか1年で人間はこんなにも忘れてしまうのだと痛感せずにはいられません。
震災直後は誰もがこの出来事を忘れてはいけない、戦後最大の日本の危機だ、と思っていたと思います。
それがたった1年です。現在その気持ちはどこにいったのでしょうか?被災者の未来はまだどこにも見えません。原発の問題は何も解決されていません。
正直日本人としてこんなに日本を恥ずかしいと思ったことはありません。日本人全体にこんなに怒りと悲しさ、むなしさを感じたこともありません。
あれほどの犠牲を払い、原発も含めればこれからも犠牲を払い続けるような出来事を今までの自分たちを省みる機会になぜ使えないのか、なぜ使おうとしないのか、正直理解できません。

被災地に足を運び自分の目で見て何かを感じる。何かを考えるチャンスにする。まずはそれが必要だと思います。
新幹線代とレンタカー代や諸費用を入れましても3万もあれば十分に足ります。もちろん3万という金額は小さい金額ではありません。しかし、震災からもう1年が経っています。1度くらい行ける機会はあるのではないでしょうか?忙しくて行けない、行きたいけどいけない、そんな言葉はこれまでいやになるくらい聞きました。
ただの言い訳にすぎないと思います。

自分さえよければいい、自分が害を受けなければいい、という考え方はもうやめませんか?人は人に生かされていることを忘れたらおしまいだと思います。
木部雅也