Smile With You TOP >> 被災地報告 >> 2012年4月29日 活動報告
2012年4月29 被災地報告
平成24年4月29日 被災地訪問から感じたこと
 震災から1年以上経過してのボランティアでした。去年のGWには高速道路はボランティアの車で大渋滞をしていた記憶があります。私たちが初めて訪れた6月もサービスエリアごとに沢山のボランティアの方々の車があり、“少しでも被災者のために”という雰囲気が漂っていたのを記憶しています。
今回はGWの訪問でしたが、高速道路が渋滞する事もサービスエリアで沢山のボランティアの人たちに会う事もなく非常にスムーズに到着しました。去年の夏秋以降はボランティアの数が減ってきている感覚はありましたが、GWにはまた数が一時的でも増加するのではないかと期待している自分がいました。たった1年しか経過していないのに、やはり少しずつ震災のこと、被災者や被災地の事を忘れつつあるのだな。と改めて痛感せざるを得ませんでした。
  また、被災地に沢山あったがれきがかなり整理されていて、初めて訪れた人はそこがもともと空き地だったのか、片付けられた場所なのかもわからなかったと思います。それだけ、人が生活していた匂いが、それを破壊した津波の傷跡が無くなってきています。初めて被災地へ言った人は、私たちが最初に感じた衝撃ほどに感じられなくなっているかもしれません。
今回で3回目のヘルスケアプロジェクトで第1回から5カ月ほど経過しました。毎回異なる場所へ行くため、同じ仮設住宅での経時的な変化はわかりませんが、全体的な漠然とした印象としては笑顔が増えてきているのではないかと感じています。ただし、お話されている内容を良く聞いてみると、誰々が流されたまま見つからないとか震災当日のリアルな話などが普通の会話の中に突然出てきます。また、子供たちもボランティアの人と普通に話している最中に、突然攻撃的な一面を見せる場面もあったりします。これは、参加してくれた人々の個々の“パーソナリティー”と一括りにできない現象だと思いました。なぜなら、今までのヘルスケアで訪問したほぼ全ての場所で多くのメンバーが感じた事柄であるからです。
 今回、参加してくれたおばあちゃんが“東京からきてくれる人がいるのは、本当に嬉しい。何かをして欲しいわけではないけども、忘れないでいてくれる事が嬉しいんだよ。”と言われていた事が非常に印象に残りました。東京で生活していても震災の事、被災者や被災地の事が話題に出る事はほとんどありません。メディアでもほとんど見かけません。
私たちが被災者や被災地に対して出来る事は、正直なところ限られています。しかしながら、今も苦しんでいる人たちが沢山いる事を忘れない事、また忘れていない事を相手に伝える事は、私たちの少しの努力と頑張りで簡単に出来ることです。今後はこういった少しの努力と頑張りを長く継続的に続けていく事が本当に必要なことになってきていると感じました。
北村良平